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コラーゲンは意味ある?意味ない?

そもそもコラーゲンって?

コラーゲンとは、骨、軟骨、真皮、靱帯、腱などを構成しているタンパク質の一種です。
タンパク質ですから、いくつものアミノ酸で構成されています。 コラーゲンのアミノ酸組成は、グリシン、アラニン、プロリン、そしてプロリンが水酸化されたヒドロキシプロリンで構成されています。
骨や軟骨の弾力性や肌の奥にある真皮の弾力を支えたりしており、肌の豊かな弾力性をつくり、栄養分を保留し、肌を支える貯蔵庫としての役割を果たしています。

コラーゲンの経口摂取(サプリ・健康食品)に関して

結論から言うと、「全く効果がない!と断言はできないが・・・」って感じでしょうか。
タンパク質は、分子量が大きいため消化に際し単アミノ酸やアミノ酸2-3個程度のペプチドまで分解された後に吸収されます。

したがって、タンパク質であるコラーゲンを摂取しても、アミノ酸に分解されるため、直接、経口摂取したコラーゲンが体内に直接吸収されるという事はあり得ないです。

分解されたアミノ酸が、再びコラーゲンに合成されれば良いのですが、そう簡単にうまくはいきません。
分解されたアミノ酸が何に合成されるかは、体が必要とする優先順位で決まります。また、体内におけるコラーゲンの合成にはリシンやビタミンCなども必要となってきます。

そのため、コラーゲンの経口摂取は、効果がないという説が現時点では有力です。
しかし、有力という説もあります。摂取したコラーゲンが直接コラーゲンとして吸収されることはありませんが、少なくともコラーゲンの材料は、体内に供給されます。
コラーゲンに多く含まれているグルタミンやアルギニンにコラーゲン合成を促進するという報告があります。

また、プラセボ効果*も考えられます。全く有効成分の配合されていないプラセボ(偽薬)・・・果たして効果があると思いますか?個人差も大きいですが、多少はあります。
やはり病は気からということでしょうか(笑)
いろんなメーカーがあれだけ大々的に「コラーゲンでぷるぷる肌に!」と宣伝していれば、コラーゲンは、効果があると思いこまれている方も多いのではないでしょうか。

そういうことを考えると、すっかりと思い込んでいる方で効果を実感できている方に、この記事を読まれると少し複雑な気分にはなりますが・・・飲んでいて効果を感じているのであれば、アミノ酸に分解された後、コラーゲンに再度合成されている可能性もありますので、継続して飲むのもよいのではないでしょうか。

*プラセボ効果とは・・・
プラセボとは、簡単に言うと偽物の薬です。新しい医薬品の開発の際には、治療効果を実験的に明らかにするため、有効成分を配合した新薬と有効成分が全く配合されていない偽物の薬(偽物とばれないように見た目は、本物と全く同じにします。)を人に服用させ、本当に効果があるかどうかを見極めます。

コラーゲンの化粧品としての利用に関して

コラーゲンは、肌の奥にある真皮の弾力を支えたりしています。
残念ながら、コラーゲンが肌の奥の真皮にまで浸透することはありません。理由は、分子量が大きいからです。

通常皮膚に浸透するのは分子量が数百程度までの大きさのものです。しかし、コラーゲンの分子量は約30万です。
もしコラーゲンが浸透するようなお肌であれば、肌の角質層が、バリア機能としての働きを全く果たしていない事となります。 化粧品に配合されているコラーゲンは、あくまで「肌表面にとどまってうるおいを与える保湿材」です。

是非、これをきっかけにオーガニックコスメやナチュラルコスメに興味をもって頂けると嬉しいです。

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